

「エコで経済的な地域冷暖房」
(1) 地球環境へのメリット
- 供給不足に備えてピーク熱需要をそれぞれ個別に過大に設定し、設備能力が過大になりがちな個別熱源方式と比べ、地域冷暖房は、熱源プラントの集中化により、地域内の冷暖房需要に適正規模の設備で対応できるため、相対的に規模を縮減することができます。
- 個別熱源方式と比べ、地域冷暖房は、地域全体の熱需要に対してマッチングする最効率の設備対応ができるため、CO2の排出を抑制します。
- 個別熱源方式と比べ、地域冷暖房は、ビルの屋上の冷却塔などの設備が不要となり、屋上緑化の推進などにより、ヒートアイランド現象の緩和など地球環境への配慮が可能になります。
(2) お客さまへのメリット
- 業務系のお客さまは、ビルごとの規模の小さな個別熱源方式では、ある程度の余裕を考慮した設備形成となりがちですが、地域冷暖房は、その設備形成が不要となり、ビル建設当初の設備投資が削減できます。また、稼動後も使用実態に応じて契約容量の見直しなどで適正なエネルギーが確保できます。
- 地域冷暖房は、熱供給事業法に基づき供給される公共的な事業であり、専門スタッフを有する供給事業者が24時間責任を持ってお客さまに熱の供給を行っており、安全性と信頼性の高い提供システムです。
- ビルごとに熱源機器用スペースが必要な個別熱源方式と比べ、地域冷暖房は、熱源プラントの集中化により不要となる熱源機器用スペースが有効活用できるだけでなく、冷暖房等の熱源プラントの運転や維持・管理等のメンテナンス業務及び運転のための有資格者確保などが不要となり、労務費の縮減が可能となります。
(3) 住みよい街づくりへのメリット
- ビルごとの規模の小さな個別熱源方式では清掃工場の排熱など未利用エネルギーは、大量であるため規模的に活用が不可能でしたが、熱源プラントを集中化し大規模である地域冷暖房は、はじめてその活用が可能となり、省エネルギー、CO2排出量の削減が図られるなど、低炭素型街づくりに貢献します。
- 地域冷暖房は、熱源プラントの集中化により、地震等の災害時における二次災害の発生を防ぎ、地域の防災機能を向上させることができます。
- 地域冷暖房は、住まいや業務系のお客さまから離れた熱源プラントで集中して熱製造を行うため、住まいやビル等からの冷暖房の排熱や騒音がなくなり、居住性が向上し、快適な街づくりや環境に貢献します。
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